最終更新日:2010/02/10

舌側歯科矯正

歯科矯正を敬遠する人に理由を尋ねたアンケートで一番多かった返答の一つに「笑った時や話すときにブラケットが見えて違和感がある」と言うものがありました。
きっと外国の映画やテレビのドラマなどで大げさにブラケットを強調した場面などを見た印象が強いのでしょう。

しかし最近ではブラケットそのものにも様々な改良が加えられ、メタル、セラミック、透明プラスティックなど装着した時に目立たないよう工夫されたいろいろな素材のものがたくさん開発されています。
歯科矯正の女性の医者
その中でも現在最も人気があるのが舌側歯科矯正と呼ばれるものです。舌側歯科矯正ではブラケットを歯の裏側に装着し、それらを繋いだワイヤーに力を加えることで歯並びを矯正します。表側からはまったく他の人に気付かれることがないために精神的な負担は限りなく少なくなります。

また見た目の他にも、舌側歯科矯正の場合には表側で矯正する場合に比べて虫歯になる割合がずっと少なくなります。これはブラケットを長期間装着することによって満足な歯磨きができなくなることが主な原因ですが、実は歯の表側と舌側では表面のエナメル質の層の厚さが異なり、舌側は表側の実に3倍の厚さのエナメル質で覆われています。そのためブラケットを表側に装着する場合に比べてはるかに虫歯にかかるケースが減るのです。

また歯科矯正では歯の分量が多すぎて歯並びが悪くなっている場合などには歯を抜いてスペースを作り、左右の奥歯にワイヤーを固定して引っ張ることで歯並びを揃える場合があります。しかしこの方法の場合表面からの矯正では逆に奥歯が前方にせり出してくることがあります。

一方、舌側歯科矯正では歯の裏から引っ張ることになるので内側にすっきりと歯が納められます。
このように一口に歯科矯正と言っても舌側歯科矯正の場合では特に優れた点が多いのです。

歯科矯正とは

歯科矯正とはブラケットと呼ばれるワイヤーのような矯正機具を使ってワイヤーの力で少しずつ、時間をかけて歯並びを良くしていく技術のことです。
歯科矯正の男性の医者
歯並びと言うと、見た目の歯の並び方や歯の白さばかりが注目されがちですが、医学的な立場から見た悪い歯並びは、顎関節症という手術を必要とする重大な病気の原因となったり、体全体の骨格のバランスに歪みを与えたり、そのことが原因で体調不良や精神的なイライラ、原因不明の頭痛を招いたりすることがあるので非常に重要視されます。

また歯並びの悪さが原因で言葉がうまく発音できなかったり、歯磨きがうまく行われないため虫歯になりやすく、歯周病などにかかるリスクも大幅に高くなります。さらに上下の歯の間に隙間が生じるケースなどでは感染症にかかりやすくなったりすることもあります。

歯科矯正ではこうした歯並びの不具合を治療するために様々な種類のブラケットと呼ばれる矯正機具を歯に装着します。歯科矯正で用いられるブラケットにはメタル製やセラミック製、プラスティック製など様々な素材から作られるものがあります。

歯科矯正ではこうしたブラケットを数ヶ月、あるいは1年以上に渡って装着しなければならないため、笑った時などにブラケットが見えることを嫌ったり、また通常の歯列矯正では保険適用とならないために治療になかなか前向きにならない人もいるようです。

しかし前に説明したように悪い歯並びは様々な身体の不調を招きますからできる限り早い時点で歯科矯正をうけることをおすすめします。